大阪大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 機能構造学系 固体力学領域 松本研究室

更新: 2026/4/1

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大阪大学 大学院工学研究科 機械工学専攻

固体力学領域 松本研究室

はじめに

みなさん、はじめまして。固体力学領域に2026年4月1日に着任しました松本龍介です。阪大の機械で学び、23年前に離れ、その後いくつかの大学で経験を積んだのち、再び阪大に戻ってくることができました。

2026年度の新4年生配属のためにこのホームページを準備しました。正式なホームページは現在作成中ですので完成しましたら、それに置き換えます。簡易的なものですが、研究室選びの参考にして下さい。

研究室見学

2026/4/1(水)
① 9:30 ② 10:30(教員不在の可能性あり)③ 14:30 ④ 15:30
2026/4/2(木)
⑤ 10:30 ⑥ 11:30
内容:教員(松本または劉)による研究室紹介、その後、教員および所属学生との懇談(全体で30分以内を予定)
場所:M1-726室(学生部屋)

※上記の時間以外の訪問も歓迎しますが、説明が途中からになる可能性があります。

配属後の集合場所と日時

集合場所:M1-726室(学生部屋)

日時:4月6日(月)10:30(午前中で終了予定、その後は各自で環境の構築など)

内容:簡単なガイダンス、座席決定、PC割り当て、メール等の設定、スケジュール確認

研究室メンバーリスト

教授

松本 龍介

助教

劉 麗君

学生

M2:長尾 侑輝、M1:野中 宥七

劉と大学院生2名は、林研究室より移籍してきました。その他、松本の前所属に3名の大学院生がいます。

研究内容

「見えない力学現象」を解き明かし、材料と構造の設計へつなぐ

材料は原子から構成されていますが、部材スケールと原子スケールの間には、組織・欠陥・界面など多様な階層構造が存在します。本研究室では、新しい力学特性や機能を創出するために、変形機構や欠陥の発展挙動を広い時間・空間スケールにわたって階層的・統合的に解き明かしています。

環境が材料を壊す理由を、原子レベルから紐解く

力学・化学・熱環境により、材料は本来の強さや機能を損なうことがあります(例:鋼の水素脆化)。原子レベルのシミュレーションと力学を基盤に、脆化現象の起源解明を主要テーマとしています。また、異なる脆化現象間の共通性を見出し、統一的に扱うことも目指しています。

軽量化と機能化へ:計算×力学の横展開

機械学習などのデータ駆動手法も併用し、軽量高強度金属材料(Mg合金等)や次世代機能材料(二次元材料 MXene等)の特性理解と設計指針の創出へも展開しています。

研究の詳細は、リサーチマップ(松本:https://researchmap.jp/read0115219、劉:https://researchmap.jp/kellyliu)を参照して下さい。

研究室の運営方針

本研究室では、現象の本質に迫る研究を通じて、自立した研究者・技術者の育成を目指します。

  • 「丁寧な指導」と「学生の自主性の尊重」を両立する。
  • 研究の一連の流れを可能な限り実践させる。
    (構想→予算獲得)→研究装置・計算機の整備→実施→論文執筆・発表
  • 研究者・技術者として自立するための重要な訓練と位置付ける。
  • 研究の厳しさと奥深さ、ならびに創造的活動の楽しさを伝える。
  • 未知の現象の本質を見抜く洞察力と、真摯な検証を積み重ねる姿勢を養う。
  • 留学生および外国人研究者の受け入れを積極的に行う。

FAQ

Q: 研究会の頻度は?

基本的に毎週、検討会を実施しています。各学生が1週間の進捗を報告し、質疑を通じて次の方針を議論します。加えて、約2ヶ月に1回の研究発表、半年ごとの総括検討会を行い、複数の時間スケールで研究を進めます。毎週の資料作成は負担に感じるかもしれませんが、最終的には卒論・修論の原稿として活用できるため、結果的に効率的です。学生数が多くなると2グループに分けますが、基本は「全員が全員の発表を聞く」というスタイルです。自分の研究だけ知っていたら良いというものではなく、他の学生の発表を聞いて視野を広げ、質疑に参加し、時には新しいアイデアを得るのが目的です。また、輪講や論文紹介の時間も設定する予定です。

Q: 導入教育はありますか?

もちろんあります。基礎理論、専門のソフトウェアの使い方、ワークステーションやスパコンへのジョブの投入方法など、順次実施します。

Q: 研究テーマの決め方は?

教員側から研究テーマを提示しますので、そこから選んでもらうことになります。テーマは研究プロジェクトとの関係や、研究の方針に基づき決めています。本年度は以下のトピックを考えています。

  • 水素脆化の原子スケール機構の解明と耐水素鋼の開発への展開
  • 種々の脆化現象における水素脆化の一般性と特殊性の解明 ー 脆化の統合理解 ー
  • マグネシウム合金における双晶変形と転位運動の原子シミュレーション研究
  • 軽量金属材料の高強度化・高延性化に向けた材料組織と力学特性の関係解明
  • 二次元材料 MXene の電子構造解析とガスセンシング機能の理論設計
  • 機械学習原子間ポテンシャルとスーパーコンピュータによる次世代材料探索

Q: コアタイムはありますか?

これまで厳密なコアタイムの設定はしたことはないです。教員や他のメンバーと一緒に何かをしたり,研究の議論をしたりする必要もありますので、10時から17時くらいまではできるだけ研究室にいるものだと思います。

Q: 福利厚生として何がありますか?

ポット、冷蔵庫、電子レンジ、ウォーターサーバーは既に導入済みです。その他(例えばコーヒーメーカー、炊飯器、新聞購読など)は、学生からの希望と状況で判断していきます。基本的に各自の飲食分を除いて費用の徴収はしません。

Q: 研究室に泊まることはできますか?

大学に寝泊まりするとどうしてもダラダラとした生活になりがち(あと不衛生にもなりがち)なので、スタッフ側で整備する予定はないです。私が学生の時には、家が遠かったこともあり、締め切り前になるとキャンプ用のスリーピングマットと寝袋を持ち込んで寝ていました。推奨はしませんが、同じようにすれば可能と思います。

Q: 卒業生の就職先は?

これまでに70名程度の学生の研究指導をしてきました。基本的に専攻単位での就職活動になりますので(博士を除く)、研究室間での就職の差はほとんどないです。私の研究室でも、それぞれの大学/学部/学科での標準的な就職先になっています。

Q: バイトはできますか?

バイトで学ぶことも多くあるので禁止はしていませんが、勉学が最優先であることは忘れないで下さい。あと、TA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)としての雇用も可能です。

Q: 院試のサポートはありますか?

大学院生に手伝ってもらう予定です。

Q: 飲み会はありますか?

これまでの研究室では多くて年に4回程度(新歓、院試打ち上げ、忘年会または新年会、追いコン)実施してきましたが、学生の雰囲気や希望で調整します。私は、飲み会は好きな方です。

Q: その他、イベントはありますか?

研究室旅行、BBQ、誕生日会といったものがありました。私が学生のときには阪大と神大の固体力学系の研究室でSolid Cupというソフトボール大会もありました。学生からの希望で随時開催したいと思います。

Q: 研究設備は?パソコンは?

シミュレーションを研究に使っていますので、実験設備はほとんどなく、引っ越してきたところですが既に研究を実施できる状況になっています。ワークステーションやソフトウェアは完備しています。また、最近は自前のワークステーションではなく、大型計算機(スーパーコンピュータ)を使ってシミュレーションを行うことの方が多いです。2026年度も幾つかのスパコン(東大 物性研スパコン、筑波大 Sirius/Pegasus/Miyabi、九大 玄海、理研 富岳)で計算資源を確保しています。研究環境としては、全ての学生に机、ディスプレイ、PCを与えています。PCとして、MacとWindowsの両方があります。松本はMac派です。自分のPCを使いたい学生はそれでも良いです。

Q: 学会発表はありますか?

国内、国外両方ともに積極的に参加しています。研究成果が出てくると、自ら人に話したくなるものです。旅費や参加費は大学の規定に従い支払います。松本研究室では学術雑誌への論文発表(卒論とか修論とは違う)を推奨しており、これまでも多くの卒業生/修了生が論文発表を行っています。学会発表を行うことはもちろん大事ですが、悪く言えば、所詮揮発性のものですので、中途半端でも乗り切れてしまいます。論文を書いて、他の専門家によるしっかりとした審査(これを査読といいます)を受けて、学術的な成果を世に出すことが大事です。このプロセスを経験しているか、していないかで、学の質が大きく異なると考えています。

Q: 研究以外に好きなことはありますか?

釣り、自転車、車が好きです。最近は、釣りは年に数回ですが、一時はほぼ毎週行っていました。自転車も最近はご無沙汰ですが、以前はストイックに乗っており、ロードレースとタイムトライアルで日本選手権にも出場したことがあります。その他、お酒、コーヒー/紅茶、アウトドア、プラモデル、家庭菜園、犬も好きです。

Q: 実験はしないのですか?

以前はしているときがありました。実験でしか解明できないこと、計算でしか解明できないことがありますので、研究の展開で実験を始める可能性はあります。今は研究室としては計算を使った研究に集中しており、実験を研究手段とする研究者(東北大、九大、島根大、上智大、熊本大、名工大、NIMS等)と積極的に連携を行っています。

Q: 夏休みなどの長期休暇はありますか?

夏休み、年末年始、春休み中は、上記の検討会を休みにしています。この期間は全部が休みというわけではなく、各自のペースで研究を行って下さいというスタンスです。何事にもメリハリをつけて取り組むことが大事と考えていますので、休暇期間を有意義に使って下さい。4年生は大学院入試に備える時間としても使って下さい。